更 年 期
更年期障害とその治療(ホルモン剤を使用する治療)
人間の女性は、50歳前後で閉経を迎えます。その前後、45歳から55歳くらいの間に、月経の乱れや様々な身体的・精神的な変化を生じます。卵巣から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの量が徐々に減少してくるのが原因です。
ほてり(ホットフラッシュ)、冷え、汗、めまい、疲労感、排尿の問題、皮膚の乾燥など症状は多岐にわたります。
最も効果のある治療はHRT(ホルモン補充療法)です。上本町ヒロミレディースクリニックでは、HRTを推奨しています。
乳がん治療中・治療後の方の更年期治療
乳がんは、統計的に8-9人に一人が罹患する珍しくない悪性疾患です。治療として、手術・放射線治療・薬物療法があります。
このうち薬物療法で使用される薬は、ホルモンの分泌や働きを阻害してがんを抑えることを目的としています。このホルモンがエストロゲンであり、つまり更年期の状態になります。
当然ですが、この場合にホルモン補充療法はできません。婦人科では、ホルモン補充療法でない更年期治療(ホルモン剤を使用しない治療)が可能です。
漢方薬や症状に応じたホルモン剤でないお薬での治療は非常に好評をいただいております。
場合によっては、乳腺外科の主治医の先生とご連絡を取り連携しての治療が可能です。
もともと、更年期の治療は婦人科が専門ですので、まずはどうぞご相談ください。